NIMURA PLANT LAB. SDN. BHD.

植物資源ソリューションカンパニー 


ビジネスとしての可能性は?


プロジェクト全体の方向性を段階的にみてみましょう。


Step1

森林内に設置したCCDカメラと無線LANシステムにより24時間
動物行動を観察できる新しいタイプのリサーチ方法の確立


野生動物の生態調査手法の一つにセンサーを使った写真撮影があります。赤外線センサーを利用してカメラの前を通過する野生動物を撮影する手法で、人前になかなか姿を現さない稀少動物の生態調査に効果があります。

*1999年にベトナム南部で撮影されたジャワサイの亜種も絶滅危惧種で生存の確認により保護施策の活発化が期待されています。

さて、これに対して急速に進歩しつつあるCCDカメラを利用した動画による観察ですが、いくつかのアドバンテージがあります。

無線LANによるデータ転送/魚眼レンズで撮影ソフト的に正画像変換

センサーのカバーエリアによらない広範囲撮影が可能

  • ひとつはセンサーのカバーエリアにとらわれない広範囲の動物の観察が可能なことです。木々の間を通して離れた所を通過していく動物の姿や、枝から枝を渡る猿や鳥の姿をとらえることも可能になります。
  • もうひとつはクローズアップやパンなど、動きのある操作が可能なことです。現在採用を予定しているレンズは185°の撮影角度を持ついわゆる魚眼レンズですがこれで得られた屈曲画像をソフト的に正画像に変換することでカメラを動かさないでパンができるようになります。動物の移動の方向などの推定が容易であるという利点があります。

動物観察の手法としては比較的新しいものですがこれからの主流になるのは間違いありません。このCCDカメラで得られた画像をデジタル化し、森林に設置した無線LANの設備で最寄りの基地まで送信しサーバーへ送るわけです。現在市販されている比較的手ごろな無線LAN設備では6kmの距離を最大11Mbpsで送信できるそうですからこれを数セット利用することで2〜30台のCCDカメラからの画像を扱うことができそうです。

ビジネスとして

学術研究向けにプロジェクトを進めるのがメインですが筆者はインタ−ネット上のコンテンツとして十分にビジネスに成りうる内容だと考えています。利益基盤はシステム全体の
利用料収入公的な研究基金、ホームページからの広告収入などを想定しています。

Step2

移動カメラによるジャングル内レポートプロジェクト


Step1で構築した無線LANをローミング可能な物にレベルアップ(ただし人間の移動スピード対応で十分)し、モバイルPC+携帯無線LAN端末を利用してジャングル内からの移動生中継を実施します。

ビジネスとして

小学校から大学まで教育機関のニーズは幅広くあると考えられます。ジャングルのビデオやスライド写真と30分から1時間のジャングル散策をパッケージというのは2時間ほどの講演のコンテンツとしてはかなりの集客効果があると思いませんか。当然会場からのリクエストに答えて画面を作ることができます。また大学の関連学部での講議の教材として年間契約を結ぶこともできると思います。

Step3

森林を利用した様々なエンターテイメント企画


ここから先はまさにアイデアの勝負です。森林内に張り巡らされた無線LAN網を駆使して新しいサイバーな企画が登場することでしょう。ビジネスの観点から言えば、やはりゲームに登場してもらいたいものです。それもコンバットゲームのような殺伐としたものではなく、ジャングルの深さや豊かさを味わうような内容が望ましいのですが、果たしてどんなアイデアが現れますやら。

ビジネスとして

例1)旅行のパッケージとして当該ジャングルのエコツーリズムを計画します。参加者の数を絞って(10名程)おのおのの自宅や友人宅からネット接続してもらい家族や友人とコミュニケーションしながら一緒にジャングルを散策してもらうというのはどうでしょう。花や実について家族からの質問を現地のガイドが答えたり動物の気配におびえる友人を励ましたりといった楽しいやりとりがありそうです。

例2)現場にいるリアルプレイヤーと家にいるヴァーチャルプレイヤーが協力しあってジャングル内を探検するインターラクティブでクールな本当の意味でのネットゲーム。ヴァーチャルプレイヤーはラリーでいえばナビゲーター:地図情報を持っています。そしてリアルプレイヤーはドライバー:現場での判断を任されます。リアルプレイヤーはカメラとウェアラブルコンピューターを身に付けておりヴァーチャルプレイヤーも同じ画面を見ることが出来ます。二人はチャットあるいは音声での会話をすることで意志の疎通を図り目標に向かって行きます。中身はオリエンテーリングでも宝探しでもいいでしょう。全く赤の他人が組むのもまたスリリングですね。

WILD & COOL! NATURAL & TECHONOLOGICAL!
これぞまさに 21世紀のゲーム!
ではないでしょうか?

このプロジェクトに参加してみませんか?

生態学的見地から参加を希望される研究者の方、無線LANの活用に興味をお持ちのネットワーク技術者の方、公的資金導入を条件に参加してみませんか?つまり投資などの必要はないということです。現在所属している研究機関や企業で得意の分野の研究をしてくださればオッケーです。森林レンタル自体は既に交渉が進行中の弊社独自のプロジェクトですが、その森林を利用して行われる動物生態観察プロジェクト以下は現在企画段階です。科学技術振興事業団の戦略的基礎研究推進事業などの公的資金に応募してみるつもりです。御意見をおよせ下さい。

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